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イベントレポート イベントレポート

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3色伝統劇フェスタ(大邱広域市開催)

大邱オペラハウス

大邱オペラハウス

9月21日(木)に韓国の大邱広域市で,3都市の伝統芸能を紹介する「3色伝統劇フェスタ」が開催されました。

大邱は韓国有数の公演都市で,1年を通じてオペラやミュージカルからジャズ,ロック,演劇まで多彩な音楽や舞台芸術のフェスティバルが開催されていますが,日中韓の伝統的な舞台が一堂に揃う今回の公演は非常に高い関心を集め,事前予約で満席になる盛況ぶりでした。
会場となった「大邱オペラハウス」は大邱中心部に位置し,韓国有数の規模と設備を誇る施設です。

今回京都からは清凉寺を拠点に400年以上にわたって地域に守り伝えられてきた「嵯峨大念仏狂言保存会」に御出演いただきました。
「嵯峨大念仏狂言」は,清凉寺(嵯峨釈迦堂)の境内にある狂言堂で,3月15日の嵯峨釈迦堂松明式及び4月の大念仏会,10月の円覚上人忌に際し上演される仏教芸能で,すべての役者が面をつけ身振り手振りだけで進行します。
今回の演目は「土蜘蛛」。平安時代中期に実在した武将である源賴光とその家来である渡辺綱と平井保昌が妖怪土蜘蛛を退治する物語です。

当日は,オペラハウスの大舞台に日頃との勝手の違いに苦慮しながらも,保存会の皆様が全身全霊で演じきり,土蜘蛛と武士がわたりあい,土蜘蛛が糸を放つ迫力ある場面では,観客から大きな歓声もあがっていました。

土蜘蛛の一場面

土蜘蛛の一場面

無声劇のため,場面場面の概要を伝える字幕を用意したものの,文化の異なる方々に上手く伝わるか不安もありましたが,終演後には大きな拍手が送られ,長い歴史に培われた伝統の重みと感性に直接届く文化の力を実感しました。

長沙市は湘劇の華やかな舞台,大邱広域市は韓国の伝統的な歌劇「春香伝(チュニャンヂョン)」を披露し,各都市の個性が光る素晴らしい舞台となりました。

嵯峨大念仏狂言出演中

嵯峨大念仏狂言出演中

 


						
																		
						
						
						
						

					
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